あれから25年か

今を去る事25年前、地下鉄サリン事件が起きました。

毒ガスサリンを駅公開に散布し6000人以上の死傷者が出た凄惨な事件。
そして今もその後遺症に苦しんでいる人がいる。

この時点で最も恐ろしかったのが宗教団体そのものが起こした犯行だったこと。
過激派等の一部の信徒がやったのではなく組織そのもの。
しかもその先にあったのは国家転覆。

この事件により征服を企む秘密組織が実在するというのをまざまざと見せつけられた。
絶対的な権力を持つボスを頂点としたピラミッド状の組織構造。
郊外に基地を設けそこで開発した兵器で破壊活動を行う。
これはフィクションで描かれていた「悪の秘密組織」そのものだった。

何よりも物理的破壊を行わない毒ガスが使われたこと。
そのため何が起きているのかすぐには把握できない。
そしてこれは世界的にみても史上類の無い残虐極まりないテロ事件でもあった。

あれから25年。
被害者はもう忘れたいと思うかもしれないがこのテロ事件は決して忘れてはならない。
国家転覆を企む組織がいかに恐ろしいのかを伝えていかなければならない。