関越道のバス事故で思う事

4月29日 午前4時40分頃起きた関越道バス事故で7人が死亡しました。
この事故からおよそ2日が経ちいろんな事が分かってきました。

その中で一番大きいのは運転手が休憩中に突っ伏して寝ていたと言う事。
次に10時間半に及ぶ長時間の勤務だと言う事。

この2つからして業務が過密すぎたのではないかと思います。
バスの運行は多くの人を乗せるだけに神経を使います。
この精神的負担がさらに影響したのではないかと。

この事故はJR福知山線脱線事故を思い出します。
こちらも運転手1人に対する負担の大きさが事故原因の1つになっています。
又、競争による過酷労働も同じでした。

この2つの事故に言えるのは運転手に負担がかかりすぎると言う事。
上記のとおり運行業は多くの人を乗せるだけに神経を使います。
これに加え時間通りの運行をしなくてはいけないという状態が加わるので負担はさらに大きくなります。
人と言うのは長時間集中する事はできない。連続して集中できるのは平均1時間。
休憩無しこれを越えて運転すれば当然ミスを誘発します。
そうならない為にはある程度の時間を運転した時は休憩の為に運転手の交代等が必要ですが
それができていない状態でした。

そしてこのような状態を生み出した原因の一つが低価格化ではないかと私は思います。
つまり、低価格化を目指すが故に人員が減らされて1人に対する負担が増加してしまったと、

利用者からすれば当然安さを求めます。
だが安いという事は企業側からすれば収入が低いという事。
少ない収入で利益を出す為にどこかを削らなければいけません。
その削る場所が人員に行きそれが負担が増加を招き
事故がおきやすい状況を作ってしまったのではないでしょうか?

とはいえ、人員はそう簡単に増やせるものではなく、増やせば事故が減るというものでもありません。
本当に問題なのは便利さ(安さを含む)等を追求するあまり他の事がおざなりに事だと思います。