小説仮面ライダーディケイド

この間発売された小説仮面ライダーディケイドを読み終えましたのでその感想を軽く書きます。

まずストーリーですが、
小説用に再構成された形式になっています。
それはリイマジディケイドとでも言うべき構成で、
その代わり収録された電王、クウガ、カブトの3つの世界はオリジナルの様でした。
これがTVシリーズとは違う要素を生み出しておりそれなりに楽しめました。

ただ、あくまで個々の世界の人物名がオリジナルと同じなだけなので
本当にオリジナルなのかは分かりません。
少なくとも断定できる部分までは出てきてません。
この辺はあえてぼかした物と思われます。

この3つの世界の間に士の世界なる話があります。
話としてはこの士の世界が基準で士の行動理念もハッキリしているので
今度は明確な物語があると言えます。

そして、ついに鳴滝の正体が明かされました。同時に決着も付きます。
とはいえ、TVシリーズとは関係ない以上これで確定という訳じゃあない。
もっとも今更本当に明かしても白けるだけなんで
もうこのまま秘密にした方が良いんですけどね。

1巻に収めるためにかなり端折っている感もあり、
細かい所で変な所もありますがそれなりに楽しました。
ですがTVシリーズよりは纏まった話にはなっています。

ただ、どうしても分からない点が1つあります。
それは、著者である鐘弘亜樹氏とは一体何者かという事
これまで刊行されたのシリーズは
TVシリーズでメインライターを担当した人(一部例外あり)でしたが
このディケイドは全く関わりの無い人どころか全く無名の人。

本の最後にはプロフィールが書かれているので
明らかになるかと思えばそのプロフィールが記載されていない。
しかも何故かだけ無いという謎仕様。

鐘弘亜樹氏とは一体何者なのだろうか?
「お前は一体何者なんだーー」と叫びたい気分です。
ここまで素性の知れない人も珍しいぞ。