アニゴジ最終章

ということでアニメ版ゴジラの最終章である星を喰らうものを見てきました。
第2章がビルサルドの話だったようにこの第3章ではエクシフの話だった。

エクシフは宗教国家的な位置づけだけに彼らの言葉は宗教的な部分が目立つ。
これは科学技術という面が強いビルサルドとよい対比になっていた。
これは恐らく意図してやったんだろうなあ。
両方とも科学技術じゃあ似たり寄ったりで差別化ができませんし。

そんなエクシフがもたらすのは破滅だった。だが彼らに悪意は無かった。
彼らにとっては滅びこそが救済だった。
幾多の文明をみてその果てにあるのが滅びしかなかった。
だからそれを救済としたのだろう。

その滅びのために降臨するギドラ。まさか異なる次元の存在として扱うとは。
これはまったく予想外でしたよ。
第2章の予告ではギドラはまるで遺伝子のようにも見えていたからね。
作中では状況が全く分からない事態をどうにか説明しようとしたけどこれは本当に訳が分からん説明だった。
正真正銘何が起きているのが分からない状況だった。
まあそれ以上に驚愕したのは移民船が大破した事。
これで生き残ったのは地上に残った人達だけ。
からしてハッピーエンドには絶対ならないのは予感していたけどここまでとはねえ。

全3章を見て思ったのはアニゴジが描いたのは怪獣ではなく人だった。
人の在り方というのを怪獣を使って説いていた感じだった。
地球人、ビルサルド、エクシフ、そしてフツア、みな人として生きようとしていた。
ただ、勝つ事の意味が違っていただけ。

最後に残ったヴァルチャーとナノメタルで失った文明を蘇らせる事が可能だったのにも関らず
ハルオがそれをよしとしなかったのはメトフィエスの言葉が心に残っていたからだろう。
ここで文明を蘇らせればいずれ再び怪獣が現れる。
こうした面を見るとゴジラというのはある意味初代に通じるもがあったようにも思えました。
初代も核という科学技術によって誕生しているからね。
アインシュタンの特殊相対性理論の式やそして原爆の事をやったのも
それを表現するためだったんだろう。

う~む、正直言って言いたい事が上手く纏められん。
デキが悪いのではなく話が壮絶すぎて言葉にするのが難しいといった所です。